【大阪市】産業廃棄物収集運搬にいくらかかる？費用相場と業者の選び方

産業廃棄物とは？

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法律で定められた20種類に該当するものを指します。具体的には、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、ゴムくず、金属くずなど多岐にわたります。これらは、その性質から環境汚染や健康被害を引き起こす可能性があるため、適切な処理が求められます。

違法な処理によるリスク

違法な処理を行うと、環境汚染や健康被害といったリスクに加え、法律に基づく罰則が科される可能性があります。具体的には、廃棄物処理法違反として、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。

さらに、法人に対しては、3億円以下の罰金が科される場合もあります。このようなリスクを避けるためにも、産業廃棄物の適正な処理は不可欠です。

廃棄物処理の委託契約

産業廃棄物の処理委託には、排出事業者と処理業者間の明確な契約が必要です。契約書には、廃棄物の種類、数量、処理方法、費用、契約期間などを明記します。

委託契約の締結にあたっては、委託基準の適用範囲を確認することが重要です。自社敷地内でも、焼却や脱水など「処分」に該当する行為を委託する場合は委託基準が適用されます。

マニフェストの交付と管理

産業廃棄物の処理委託には、排出事業者によるマニフェストの交付が必須です。マニフェストは産業廃棄物処理の流れを管理する伝票で、廃棄物の種類、量、処理業者名などが記載されます。

大阪市では、電子マニフェスト利用者を除き、毎年6月30日までに前年度の交付状況報告書の提出が必要です。国の様式または大阪市の様式が利用できます。

収集運搬と処理完了の確認

産業廃棄物の処理が適切に行われたかを確認することは、排出事業者の責任において重要です。収集運搬業者に廃棄物を引き渡した後も、処理の完了までしっかりと確認を行いましょう。主な確認事項は以下の通りです。

これらの確認を怠ると、不法投棄などの環境問題に関与してしまうリスクがあります。また、適切に処理が行われなかった場合、排出事業者として責任を問われる可能性もあるため、必ず確認を行いましょう。

廃棄物の種類別費用相場

産業廃棄物の収集運搬費用は、廃棄物の種類によって大きく異なります。主な廃棄物種類別の費用相場を以下に示します。

上記はあくまで参考価格です。

収集運搬量による費用の変動

産業廃棄物の収集運搬費用は、量に比例して変動します。少量の場合は割高になり、大量の場合は単位量あたりの費用が安くなる傾向があります。

上記はあくまで目安です。廃棄物の種類や運搬距離、その他の条件によって費用は変動します。

許可・免許の確認

まず、業者が「産業廃棄物収集運搬業」の許可を取得しているかを確認しましょう。許可証の番号や有効期限を必ず確認し、無許可業者との契約は避けましょう。また、収集運搬を委託する廃棄物の種類に応じて、それぞれの品目ごとの許可も必要です。

処理実績と専門性

業者の過去の処理実績や専門性を確認することも重要です。取り扱っている廃棄物の種類、保有設備、処理方法などを確認し、自社の廃棄物に適切な処理能力を備えているか判断しましょう。ホームページや問い合わせを通して、実績や得意分野を調べられます。

費用体系の透明性

見積もり内容が明確で、不当な追加料金が発生しないかを確認しましょう。料金体系が複雑な場合は、詳細な説明を求め、納得した上で契約することが大切です。

環境への配慮

環境保護への取り組みも重要な選定基準です。コンプライアンス遵守はもちろんのこと、リサイクルへの取り組みやCO2排出削減への取り組みなども確認することで、より環境に配慮した業者を選定できます。

コミュニケーションの質

迅速かつ丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。問い合わせへの対応の早さや、質問に対する説明の分かりやすさなども、信頼できる業者を見極めるための重要な要素です。